● モバ&カシオペア・バッテリ評価 ● 最終更新 97/11/08
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「モバCE MC-CS12」と「 カシオペア A-51 」とも、
単三乾電池2本で動くので屋外携帯に非常に重宝してますが、
バッテリ(乾電池)の持ち時間が、特に通信する際にポイントとなります。
ただし、携帯電話やPHS等の接続用の各種カード(セルラカード等)そのもの
が結構な電気を食い、しかも装着した機器(今回はCE機本体)から電気供給
のカタチとなる為に「通信すると意外と持ち時間は短い」との声を聞きます。
この点はワタシも気になり、手持ちの通信環境で評価してみました。
評価は、NTTパーソナル製PHS・312S(カードはDCー1S)を使い、
PIAFS・32K通信でパソコン通信接続して一定量のメール読みながら、
その間の単三乾電池の持続時間を測る、というやり方をしてみました。
(詳細な評価手順は、このページの一番最後に記述してます。)
そしてモバCE&カシオペアの両方で測定比較をしてみました。
結果は以下の通りでした。
● バッテリ持続評価結果 ●
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|
カシオペア |
モバCE |
機種 |
A-51 |
MC-CS12 |
接続方式 |
PIAFSカード使用 |
バックライト |
無し |
点灯 |
無し |
点灯 |
時間(警告まで) |
97 分 |
31 分 |
125 分 |
63 分 |
(接続回数) |
( 8 回) |
( 4 回) |
( 11 回) |
( 7 回) |
時間(通信不可) |
162 分 |
66 分 |
223 分 |
97 分 |
(接続回数) |
( 12 回) |
( 6 回) |
( 18 回) |
( 12 回) |
相対評価(*1) |
1 |
|
1.38 |
|
相対評価(*1) |
|
1 |
|
1.47 |
|
|
メール処理時間 |
31 分 |
18 分 |
相対評価(*2) |
1 |
1.7 |
|
|
総合評価(*3) |
1 |
|
2.3 |
|
総合評価(*3) |
|
1 |
|
2.5 |
注) 「時間(警告まで)」 は バッテリ警告メッセージが出るまでの時間。
「時間(通信不可)」 は 通信が出来なるまでの時間。
「(接続回数)」 は それぞれの間のカード抜差&PCVAN接続回数。
「相対評価(*1)」 は カシオペアを1とした相対性能(倍数)。
数字が大きいほど性能は良い。
バックライト有無別に表現した。
「メール処理時間」 は 「特定のメール50通を読む」時間を測った。
「相対評価(*2)」 は カシオペアを1とした相対性能(倍数)。
「総合評価(*3)」 は 「相対評価(*1)」と「相対評価(*2)」を
を掛け合わせた指標。内容は下記「考察」参照。
バックライト有無別に表現した。
● 考察 ●
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1)乾電池使用の駆動時間「公称値」は、カシオペアが通信無しで25時間、
モバCEの場合、通信無しで40時間・連続通信(内蔵モデム)6時間、
との事ですが、今回の通信環境では、カードの消費電力(70mA)が
大きく効いたのか、モバCEもカシオペアも共にかなり短くなってます。
モバの場合は公称(内蔵モデム)連続6時間が約3時間半になりました。
カシオペアでは2時間半です。
この時間は、使用するカードの消費電力特性に異存するので、
各自使用カードの特性を意識しながら、通常の自分の使用パターンでの
持続時間を把握しておく必要があるでしょう。
2)両機種ともにバックライト使用すると極端に持続時間が短くなります。
カードとバックライトの両方の電力消費とがダブルパンチで効いています。
「通信する時にはバックライト使わない」が原則となりますね。
3)モバCEとカシオペアを比較すると、1.3〜1.5倍程度の差が出ています
(表中の「相対性能(*1)」)。元々の「公称値」はそれぞれ条件は違いま
すが、それでもかなり差があり、その部分がそのまま出た様に思います。
4)ただし実際にはもっと差が大きい様に思います。
実はテストしていて気がついたんですが、同じ量のメール読んでも、
カシオペアとモバCEでかなり処理時間が違います。
バッテリ消費にはカード抜差や電話かける切る等の回数も影響すると考え
一回の処理単位の時間がほぼ同じになる様にメール数を調整しましたが、
この差も重要だと考え、あえて「特定のメール50通を読む」時間をも
計測しました。その結果を表中の「メール処理時間」「相対評価(*2)」
として記載しました。その結果は、カシオペアとモバCEの画面表示含む
処理性能の差がそのまま出ていると考えられます。
使用した「特定のメール50通」には、短いモノで数行のものから、長い
ケースでは添付バイナリファイルがエンコードされた超大なモノまで、
普段ワタシが使用しているいろんなパターンが含まれています。
そこで「同じ処理をしてどのくらい電池が持つか」てな視点で見ると、
すなわち「同じ乾電池でどくらい処理できるか」という見方をする為に、
上記表中の「相対性能(*1)」と「相対性能(*2)」とを掛け合わせて
「総合評価(*3)」という指標を作りました。
意外な大差になりました。
この点を「体感性能」とでもすると、2倍以上の感覚となりますネ。
5)いずれにしても、携帯通信に必須な乾電池バッテリ比較では、
カシオペアよりはモバCEりの方が優秀ですね。
また、今回は時間無く評価はパスしましたが、カード使用の場合と比較
してモバCEの内蔵モデムを使うという手もあり、モバCE内臓モデム
も意外と重宝しそうです。
● 評価手順 ●
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1)使用機器
通信機器:PHS(NTTパーソナル製 312S )
カード(NTTパーソナル製 DCー1S )
乾電池:通称「銀パナ」(松下電池工業製)アルカリ乾電池LR6(G)新品
CE機:モバCE(MCーCS12)及びカシオペア(Aー51)
評価ソフト:上記の両機器にて同一環境とする為に、
CE標準の「ターミナル」を使用した。
2)手順1
新品乾電池をセットした後、以下の手順で通信を行う。
あ)カードを装着する(カードがどうしたコウシタのメッセージ出る)
い)ターミナルを起動し予め設定したPCVAN/PIAFSのapにつなげる
う)マニュアル操作でログインした後、一定量のメールを読む
(例:「 RB1-50 」の様に指定する)
え)メール読み終わったらログアウトする
お)ターミナルを終了させる
か)カードを抜く
上記手順を繰り返し行い、それぞれの終了時(ログアウト時)の経過時間
をメモする。正常に終わった時はPCVANで表示する使用時間をメモし
途中終了(ターミナルがハングしたのPHSが NO CARRIER になったり)
の場合は時計目視にて時間を測りメモする。
単に「連続通信」だけでなく、カードの抜き差しや電話かける切る等の、
なるべく通常の使用運用に近いカタチにする為、上述の手順としました。
3)手順2
バックライト使用評価は、カード装着後のターミナル起動前にバックライト
をONし、ターミナル終了後でカード抜く前にバックライトOFFする。
すなわち「通信時間=バックライト点灯時間」に近づける運用とした。
4)通信量
モバCEとカシオペアとで処理性能に差がある為、一回の通信時間がほぼ同じ
となる様にメール読む量を変え、一回当り20分前後となる様に調整した。
(カード抜き差しや電話かける切るの影響を同等にする為。)
ただしターミナルのハングやPHS回線断等で短時間しか通信しなかった場合
も計算には含めた。よって、2分前後の短い通信と、20分前後の比較的長い
通信の混在となった。
5)信憑性&正確性
今回の評価は、ほとんどの部分を手動コマンド入力にて操作しており、
当然ながら手動操作による時間差の部分は含まれる。また、途中でハング
した場合やPHS回線断の場合の時間計測等には多少ファジィな部分は
あります。さらに、PCVANホストの不可状況やPHS回線状態等によって
もバラツキは発生します。これらの不確定な要素をなるべく少なくする努力は
したが(例えば、一回のメールを読む単位を20分前後の量に指定すして一回
当りの誤差比率を下げる、等)、その点は考慮した上で数値を読み解釈する
必要があります。
よって、今回の結果はあくまであるタイミングでの私的な評価結果として、
このページを見ていただいてる皆さん参考にしていただければと思います。
とりあえず、以上、でした〜。では〜〜。 v(^O^)/~~
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